【新卒の先生向け】生徒に楽しんでもらえた授業スタイル(古典編)

【国語】授業準備

こんにちは。元国語教員Mです。

新卒から5年間、私立の中高一貫校で先生をしていました。

古文は、中3~高2を担当した経験があります。

最初は授業もダメダメでしたが、色んな先生のスタイルも参考にしながら、自分の個性に合った授業を確立していきました。

この記事は、ベテランや中堅の先生には正直参考にならないと思います。

どう授業していこうかまだ分からない…といった新卒の先生に、少しでも参考にしてもらえたらと思います。

・女性
・若い
・好きなものを語るときはテンションが高い
・古典好き

↑私の属性です。似ている方が取り入れやすいのかなと思います。

あと、注意としては、今から書くことは授業中全ての時間に取り入れていたわけではありません。

もちろん、生徒を指名したりして真面目に文法解説を行っていました。

しかし、授業時間が全てそれだと授業が単調になってしまいますよね。

そこであくまでも、生徒に授業を楽しんでもらう「スパイス」的なものとして今から書いていくことを取り入れていました。

参考になれば幸いです。

0.自分が学生時代に楽しかった授業を思い出そう

まず本題に入る前に、自分が学生の頃に好きだった授業を思い出してください。

先生を志した、ということはあなたにも「この先生の授業好きだな~」があったはずです。

私の場合は、高校生の時の日本史でした。

女性の先生だったのですが、先生がおもむろに黒板に家系図を書き始め、ドロッドロの人間ドラマを説明してくれるのです。(奈良時代の政変や、院政の頃など)

これが大好きでした。むしろそれ以外の内容をほぼ覚えていません(笑)

私の授業スタイルは、無意識にこの先生から影響を受けていたことでしょう。

私は授業は「自分が楽しむ」ことも大切だと思っています。
(もちろん、生徒にとって分かりやすいとかは前提として)

こういう授業が出来たら楽しいな~というイメージが自分の中で膨らむといいですね。

1.文法の授業はなるべくエピソードとセットで

古文も、漢文も、授業進度的にどうしても「文法解説」だけの時間になってしまうことはよくあります。

文法を説明して、例文の訳など解説。(これの無限ループ)

これが、初め私にとっては地獄の時間でした(多分生徒も退屈で仕方がなかったと思う)

そこで、こういう授業は取り扱う例文の中で1つ
・有名な作品の一節
・その例文が含まれる部分を短めに切り取れるもの
・なるべく話として面白いもの

を選び、本文も別プリントで用意してその内容や重要古語も含め、簡単に解説をしていました。

教科書に載っているもの以外にも、様々な作品に触れさせることができるというメリットもあるし、授業が単調になるのを防ぐこともできます。

2.教壇は劇場でした

よく言いますよね、教師は役者だと。

私の場合まさに授業が「劇場」と化していました(笑)

古文においては、文法も大事なのですが、その上で生徒にストーリーを理解してもらうことが重要です。

そこが古文の面白さでもありますからね。

だから私は、役に入り込み(セリフなどは現代風で)演じていました。

よく分からない話も、マンガで読むと理解しやすかったりしますよね?

生徒の頭の中に映像が浮かぶこと、が私の大事にしていたことです。

むしろ、漫画作品があるならそれを参考に演じるのも良いと思います。

演じるのに抵抗がある先生は、実際に漫画作品をスライドなどで見せてみるのもおすすめです。

ただし、漫画で印象を付けたとしても、文法事項をしっかり身に付けさせないと、現代語訳などで得点できないので、文法事項は小テストなどでもしっかり補っていきましょう

3.生徒にマンガを書かせてみた

これは毎回は使えないものですが、構成が単純で、サクっと4コマ程度で収まるもので取り入れるのがおすすめです。

すると、いつも死んだ魚のような目をしている生徒が、めっちゃ絵が上手いことが発見されたりします(笑)

生徒が聞くだけになりがちな授業の中で、活動を入れることもできます。

そして、必ず匿名でも良いのでプリントしてみんなに共有

あとは、生徒に返却するときは必ず一言でもいいからコメントをつける

これて正直面倒なんですが、生徒はそういう所を意外にチェックしてます。

詳しくは別記事でもまとめようと思いますが、これは教員生活の中で私がかなり力を入れて取り組んでいたことでした。

4.作品への愛を語る

あとオマケみたいなものですが、意外に生徒に面白がってもらえたのがこれです。

多分、熱量って生徒に伝わるんだと思います。

愛というのは、「作品」への愛です。

「伊勢物語」で在原業平のプレイボーイっぷりを熱弁したり

「竹取物語」で貴族たちの間抜けさを熱弁したり

もともと知っていたこと以外にも、教材研究をしていくうちに、作品の新たな面白さを発見したりすることがあると思うんです。

そういった、自分が思う「面白さ」をちゃんと話してあげる。

元気のいいクラスだと、結構盛り上がります(^-^)

資料集に書いてあることを読み上げるだけでは伝わらないことが、生の声で伝わる。

精神論になるかもしれませんが、「この古典の面白さを伝えたい!」という気持ちを失ってはいけないんだなと思います。

5.まとめ

以上のようなことを授業に取り入れ、単調な授業を抜け出し、寝てしまう生徒を徐々に減らしていくことが出来ました。

もちろん、私の授業は全ての生徒に受け入れられるわけではないし、完璧なものでもありません。

だけど、こういう所に私は「やりがい」を感じていました。

生徒も、ついてきてくれました。

この記事を読んでくださっているあなたの、何かの参考になれば嬉しいです。

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