毎日「つらい。。。」「やめたい。。。」と思いながら、子どもたちのため、自身の生活のため、と辛い気持ちを押し殺して職場に行っている先生方は多いのではないでしょうか?
教員時代の私もそうでした。痛いほど気持ちが分かります。
結果、私は「やめる」という選択肢を取って、非常に楽になりました。
けど、実際にやめるとなると、今後の生活や転職のことが不安ですよね。
今回の記事では、私の体験もふまえて、教員をやめると決めた理由や退職・転職の流れについて書いていきたいと思います。
教員を辞めたい。あなたの理由は?
実際にやめるかどうか決断する際には、自分がどうしてやめたいのかをしっかり言語化したほうが良いです。それが、次の転職の軸にもなってくるからです。
一般的には、以下の理由が多いのではないでしょうか?
②生徒・保護者との関係に悩まされている
③教師間の人間関係がうまくいかない、派閥がある
①休日が少ない、残業が多い、休みがとりにくい
平日は、生徒対応や部活動に時間が取られて授業準備はその後。
休日も部活動の指導のため出勤。
放課後の残業に加え、朝早く出勤している方も多いと思いますので、残業は月60時間くらいを平気で超えてくるのではないでしょうか?
そうなると、食事と寝るためだけに家に帰る。
家と職場の往復生活…という生活になってしまいますよね。
しかも、授業は基本的に代えがきかないので、気持ち的に休みが取りづらい。
無理をしてでも、出勤しなきゃな…となり、非常につらいですよね。
このような状況から、私の場合も、ライフワークバランスの取れる生活がしたい、趣味や副業など、自分のやりたいことにチャレンジできる時間がほしい、というのが、転職を決断することにつながりました。
②生徒・保護者との関係性に悩まされている
担当クラスの生徒や、保護者だと1年間は絶対に付き合わなければなりません。毎日気が重くなりますよね。
特にHSPさんとかは本当にしんどいですよね。
生徒の表情とか、態度とか、保護者の発言一つ一つに心が動かされてしまい、非常に疲弊します。
私もHSPの気質があります。
だから、これで精神的に割と追い詰められてしまい、退職理由の1つになりました。
そして私の場合は、5年間で2校経験してもこの辛さがマシにならなかったのが決め手となりました。
ただ、どれだけ嫌なことを言われても最終的に(年度末とか)生徒のことは可愛いなと思えていたし、会いたくもなるので、辞めた今、寂しい気持ちがあるのは事実です。
教師をやめたいという原因が、生徒・保護者の問題だけという方は、やめなくて済むように環境を変える努力をすることも考えるべきだと思います。
若い先生は、特にです。
③教師間の人間関係がうまくいかない、派閥がある
特に、学年団の先生や、同じ教科をペアで担当している先生と考え方が合わないときついですね。
あと、派閥がある場合。
ただこの場合も、これだけで教師をやめるのは少しもったいないと思います。
環境を変えることでの対応を考えたほうがいいです。
教員を辞めてしまう前に対処できることは無いか?
先ほども述べたようにやめたい原因が人間関係の場合は、環境を変えることで解決できる可能性もあります。
・担当学年を変えてもらえるよう相談する
などの対処法が考えられます。
特に、経験年数が浅い方ほど、対処法を試すべきでしょう。
体や心に支障が出ているなら休職や退職を
先ほどの項目で環境を変えることを提案させていただきました。
ただし、あなたの体や心が今もうすでに追い詰められているなら、休職や退職を検討するべきだと思います。
一番大事なのは、あなたの体です。
真面目で責任感が強い方ほど「自分は甘えているのではないか…」や「逃げていて自分はなんて弱いんだ…」と思うかもしれませんが、次のような症状が出ている場合は、無理せず休んでください。
・明日が不安で眠ることが出来ない
・電車で泣いてしまう
・ぼーっとしてしまい集中できない時間が増えた
これらは、私がもうやめようと限界を感じた時に感じていた症状です。
また、ネット上にあるストレスチェックも活用してみてください。
参考:ストレス度自己テスト | 慈友クリニック (jiyu.or.jp)
逃げていいです。あなたの心を守ってください。
ダウンすると、回復に余計時間がかかっちゃいます。
悩んでいるならとりあえず転職サイトに登録しておくのもおすすめ
ここまで読んで、退職するかどうか悩んでいる人も、とりあえず転職サイトに登録しておくのがおすすめですよ。
私も教員2年目とかからずっと登録して、気休めとして求人情報を眺めていました。
別に、転職サイトに登録したからってすぐに転職活動を始めなければならないわけではないです。
他の職業と比較してみることで、教員という仕事を見つめ直すきっかけにもなると思います。
他に興味のわく職業が見つかるかもしれないし、逆に教員が良いなと思えるかもしれません。
悩んでいるだけでは前に進めませんので、とりあえず色々な情報に触れてみると良いですよ(^-^)
どのサイトを使うか迷っている場合は、リクナビNEXTがおすすめです。
大手のリクルートが運営しているので、とにかく求人数が多いのが特徴。
会員登録だけでグッドポイント診断という本格的な診断も利用できます。
自分の強みを客観的に知ることができる診断ですので、自分がどのような職業に向いているのか考える指標として使えますよ。
退職を決めたらすること
退職を決めたら
①退職の準備
②転職活動
を進めていく必要があります。
2つをそれぞれ順番に説明していきます。
退職は年度末が一番スムーズ
学校は一般企業と違い、年度途中では辞めづらく、3月末で退職するのが最も綺麗な形です。
ですが、その他の時期に辞められないこともありません。
その場合は、夏休みや冬休みまで、といった区切りを意識するのが良いでしょう。長期休暇を挟めば、学校側も教員の補充などの対応が可能です。
退職を伝えるタイミングは?
退職を伝えるのは、かなり勇気がいりますよね。
一番伝えやすいタイミングは、人事面談です。
各校12月頃に行われるのが一般的だと思いますので、そこで伝えても間に合います。
学校によっては、秋にまず紙でのアンケートがあり、そのアンケートをもとに人事面談が行われる場合もあります。
紙アンケートの時点で決まっているならそこに書くのもいいと思います。
私は、1月末の面談のタイミングで伝えました。次年度の所属学年が伝えられる面談だったので、ギリギリのタイミングだったかと焦りました。
でもちゃんと辞められたので大丈夫です。
年度末以外の時期に退職を考えている場合は、決めたらすぐに伝えるのが良いですね。
ただし、学校によって何か月前までにという規定が決まっている場合もあるので、就業規則などでも確認をされると間違いないです。
退職理由の伝え方
職場への文句などネガティブな理由をそのまま伝えるのは避けましょう。
ポジティブな理由に変換して伝えると良いです。
「〇〇の業種に挑戦してみたい」と言えば引き留められることも少ないでしょう。
精神的な疲れが理由の場合は「このままいくと休職をしてしまい他の先生に迷惑をかけてしまうかもしれないので」ということを伝えてもいいと思います。
私は上のような伝え方をして、退職に至りました。
退職に向けてやること
退職が決まったら、
①引継ぎ資料の作成
②有給休暇の消化
の2つを計画的に進めて行きましょう。
特に、昨年度からの繰越があると、有給休暇は消化しきれない場合があるかもしれませんが、なるべく効率的に休めるように、スケジュールを組み立てておくのが良いでしょう。
退職を引き止められてしまったら?
強い引き止めにあってしまってどうしてもやめられない場合や、自分で伝えることすらきつい、という場合は、退職代行サービスの利用もおすすめです。
私も実際にサービスを利用したことがありますが、気持ち的に楽に辞めることが出来ました。
退職代行サービスについては、別記事でまとめようと思います!
退職を決めたら転職活動を始めよう
転職活動の準備は早ければ早いほど良いです。
3月末で退職なら、理想的なスケジュールは、以下のようなイメージです。
12月~1月 応募・選考を進めて行く
2月中に内定
3月末で退職
4月入社と考えると、12月末~1月にかけて選考を進めていくのが一般的で、2月中に内定が出れば安心です。
逆算すると、そのために夏頃から自己分析など行うとかなり余裕を持って活動できます。自己分析や職務経歴書の作成は、じっくりと時間をかけるべきです。
私自身の経験から言うと、12月中に一気に書類などを作成し、1月から本格的に応募を始めましたが、もう少し余裕を持って準備すればよかったと後悔しました。
遅くとも11月頃にスタートできると、焦らずに準備ができると思います。
まず最初のステップとして、転職サイトに登録しましょう!全てはここからです!
おすすめはリクナビNEXT
・圧倒的な求人数
・自分の強みを客観的に知れる本格的な「グッドポイント診断」
・職務経歴や希望条件の登録で企業の方からオファーされることも!
その他、転職については、別記事でまとめたいと思います。
まとめ
この記事では、教員をやめたいと悩んでいる方へ、転職や退職についてお伝えしました。
悩んでいる方の、今後を考えるきっかけとなれば幸いです。
何か質問や相談等あれば、TwitterのDMや、お問い合わせフォームから遠慮なくご連絡くださいね(^-^)
以上、Mでした(^-^)